苦悩から偉大な人間性の輝きは生まれる

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私の地元では、毎月、壮年部の有志が集って『新・人間革命』を学んでいます。その中から、特に印象に残った部分の一つを抜粋します。

 

新・人間革命 第9巻「光彩」の章(聖教ワイド文庫250㌻)

一行は、イスタンブールでは、資材の購入に駆け回り、10月6日の昼に、イタリアのローマに到着した。この夜は、ローマ地区の地区部長・地区担当員の山岸政雄・公枝(きみえ)夫妻の家で、懇談会がもたれた。山本伸一は、ここでも、女子部の小島寿美子(すみこ)をはじめ、メンバーの現況に耳を傾けながら、個人指導に全力を注いだ。ホテルに帰る車の中で、同行の幹部が漏らした。

 

「みんな個人的には、いろいろな悩みを抱えているものですね。経済問題、将来の生活設計、健康……。しかも、皆、その悩みを克服できずにいる。正直なところ、そういう人たちが、一国の学会のリーダーとなって、指揮を執っていけるのか、疑問を感じてしまいます。大丈夫なんでしょうかね」

 

伸一は鋭い声で言った。
「それでは君は、地位もお金もあり、なんの悩みもない人を探して、リーダーにするつもりなのか」

「……」

 

「そんな人は、まずいないよ。皆、なんらかの課題や悩みを抱えている。そもそも、人間が避けることのできない悩みが、生老病死ではないか。それに、苦悩のない人からは、偉大な人間性の輝きは生まれない。

 

悩みを抱えていること自体は、恥でもなんでもない。今の学会の首脳幹部も、悩みをバネにしながら、学会活動に挑戦してきたではないか。言いかえれば、悩みがあるからこそ、真剣に、広布の活動に励めたといえる。学会のリーダーとして、最も重要なことは、悩みに負けないということだ。これが一番の条件だ

 

 

【感 想】

折伏を成就した信仰体験に、よく、あの苦労があったからこそ、人の苦しみや痛みが分かる自分になれたとあった。してみれば、我が苦悩は、人を妙法に導き救うための欠かせない条件となるのだ。このご指導を整理すると4点になると思う。

 

1) 誰しも悩みのない人はいない。

2) 偉大な人間性の輝きは、苦悩の中からこそ生まれる。

3) 悩みがあるからこそ、真剣に、広布の活動に励める。

4) 悩みに負けないことこそ、学会のリーダーとしての第一の条件である。

 

「救われる側」から「救う側」へ、「地涌の使命」をいやまして深く強くし、すべてに勝利していきます。

 

 

誰よりも苦労した人こそが、民衆を励ませる

 

 

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