「青春対話」から先生の恋愛観・結婚観について学びます。大人が読んでも大変に参考になるでしょう。人間として生きる上で、重要なテーマの一つと言えると思います。
池田名誉会長の青春対話 「恋愛って何?」
●総理が亡くなられた時、夫人の鄧穎超女史は、「周恩来戦友」としたため、柩のそばに置かれた。「戦友」です。この一言に、万感の思いがある。大目的に向かって、共に戦い、互いに「同志」として尊敬し合って生き抜いたご夫婦の生き方が込められていると思う。
●『星の王子さま』の著者であるサン テグジュペリも、「愛するとは、互いに見つめ合うことではなく、ともに 同じ方向を見ることだ」と言っている。その意味でも、やはり共通の信念を持っているほうが、長続きする場合が多い。
●テレビや雑誌では、恋愛を“人生の目的”のように描いたり、ゲームか遊びであるかのように取り上げがちです。 女性を商品のように扱ったり、極端な例をセンセーショナルに報道する例も目立ちます。例えば、“高校生が真面目に勉強した”では記事にならないが、“高校生がテレホン・クラブに電話した”となるとマスコミも飛びつく(笑い)。
●皆さんは、世間の軽薄な風潮を気にする必要はない。また、 流されてもいけない。それは大人社会の歪みの反映でもあるし、若い人たちの本当の幸福など考えないで、利用だけしている“商売”なんです。それを見抜かな ければならない。乗せられてはいけない。
かけがえのない青春です。かけがえのない自分です。マスコ ミに踊らされ、操り人形のようになるのは愚かです。自分がかわいそうだ。毅然 と、我が道を生き なさい。“恋愛さえうまくいけば、他のことはどうでもいい”という「恋愛至上主義」になったり、“どんどん深みに入って傷つくことも美しい”といわんばか りの「無責任な恋愛論」にだまされてもいけない。
●恋愛に逃避しても、実際には、楽しいことばかり続くはずがない。むしろ、だんだん苦しいこと、悲しいことが増えてくる。どんなに逃げても、自分 からは逃げられないからです。弱い自分のままでは、どこまで行っても、苦しみ しかない。自分で自分を変えないで、喜びはないのです。幸福は誰かが与えてくれるのではない。恋人が与えてくれるのではない。自分が自分で幸福になっていくのです。
自分の成長や可能性を 犠牲にして恋愛をしても、絶対に幸福はない。自分を十分に生かすことによって得られる幸福こそ本物です。10代の頃は、まだ視野も狭く、自分を本当に生かす道を見つけていない。だから恋愛が最高のように思ってしまう。しかし、人生は恋愛だけではないのです。女性の本当の幸福は、40代からが勝負です。
●いったん付き合い始めると、何かを拒否することは相手への不誠実のように思えてくる。だから恋愛は、ある意味で、“ブレーキのない車”に乗ってしまうような面がある。降りたいと思っても降りられない。後悔しても車は止まらない。自分は自由のつもりでいて、最大に不自由な自分になっていることが多いのです。大切な、大切な皆さんだ。自分を粗末にしてはいけない。不健全な道に入ってはいけない。健全な道を行きなさい。
●私は、男性はナイト(騎士)の精神で女性に接してほしいと思う。女性を尊敬し、大切に守っていく姿勢を忘れてはいけない。女性に甘えるのではなく、ある面では、“父親”のような慈愛の目を持つというか、相手の一生の幸福を第一 に考えてこそ、真の男性であり、真の愛情です。自分が親となり、娘を持てば、どんな気持ちがするか。その娘が恋愛をしたら、相手の男性にどんな態度をとってもらいたいか。そういう父親の気持ちがわからないようでは、人を愛する資格はないのではないだろうか。
●誰か一人でもいい、何でも話せる相談相手を持つことが大切だと思う。恋愛については、「自分のことは自分でわからない」と自覚しておいたほうがいい。客観的に見てくれ、自分のことを思ってくれる人のアドバイスに耳を傾けたほうが賢明です。秘密にしたい気持ちはわかるが、秘密にした分、危険も増えていく。いわんや、友人とも付き合わなくなるようであれば、それは心配です。
●(失恋について)“その気持ち、よくわかる”という 人も多いでしょう。しかし、盲目的・病的になっては、青春の負けです。 何があろうと、強く生きなければならない。弱くなってはいけない。青春は、前に向かって進むものです。横に行ったり、後ろに回って闇の中に隠れてしまってはいけない。青春は、物事を悲観的に、センチメンタルにとらえてはいけない。それは敗北者の論理です。“ああ、私の良さがわからないとは、かわいそうな人だな”(笑い)と思うぐらいでいい。
ロックフェラーといえば歴史に前例のないほどの財産を築いた事業家です。彼は、貧しかった青年時代、初恋の女性に結婚を申し込んだが、拒否された。その理由が面白い。娘の母親が“あんな将来性のない男に娘をやることはできない”と言ったのだそうだ(笑い)。人は案外、見る目がないのです。また、彼 がこれで発奮したのかもしれない。
●失恋がなんですか。“こんなことでつぶれてしまう弱い自分じゃないよ”と自分を励ますのです。今は、その人が“世界で一番”のように思えるかもしれないが、これから出会う百人の中でも一番か。千人の 人と比べても一番か、一万人の中でも一番かというと、そうは言い切れないでしょう。また、自分がどんどん成長していけば、人間を見る目も変わってくるもの です。
失恋した人もいるでしょう。また、傷ついて「自分はもうダメなんだ」と思っている人もいるかもしれない。けれども、絶対に、自分はダメだなどと思ってはいけない。宇宙全体の宝を集めたよりも、かけがえのないあなたなんです。たとえ、今、どんな境遇にあったとしても、私は皆さんを、かけがえのない“息子” であり、“娘”であると信じている。必ず立ち上がってくれると待っている。
●苦しみにつけ、悲しみにつけ、喜び につけ、ありのままの思いを祈りに込めて唱題していけば、自然のうちに一番いい方向に向いていくものです。

ダンテのベアトリーチェへの愛情が、西洋最高峰と言われる詩『神曲』に結実していく

ダンテ著『神曲』/河出書房新社


コメント
こんにちは。ご無沙汰しております。毎日とても暑いですが、お元気ですか。
昨年、嵐慧子さんの記事を拝見させて頂いた千葉の妙法の騎士です。
おととしの夏、病気が発覚して、その時に池田先生に誓願のお手紙を書きました。その中で、いつか牧口記念会館に行きたいと書きました。
今夏、牧口記念会館に行くことができました。今は以前と違って、見学希望者を限られている状況の様です。そんな状況で行けたのは功徳だと思っています。
6月の東京都議選、7月の国選、今までにない戦いをしました。一言一句でも語って公明党の支援に繋がれ〜、そう思って必死でした。国選直後の検査で、病根が小さくなっていました。また、希望者多数のため、なかなか受診できない病院を待たずに受診できました。まるで私を待っていたようなタイミングでした。
以前、わたしに勧めて下さった書籍、健康長寿の智慧。拝読しました。
5年後、創立100周年に、全ての願いを叶えることを、宣言いたします。
夢の醸造所、大好きです。ここから、わたしの無限の可能性を解き放ちます!!
千葉、日蓮大聖人様ご生誕の地より、北海道を見つめて、誓います。
こんばんは。返信の遅れ、ご容赦を。妙法の騎士さん、お元気のようで何よりです。相次ぐ法戦を必死に戦いきっての功徳の実証、本当に凄いですね。「まるで私を待っていたようなタイミングでした」との言葉から、妙法の力の不可思議さが伝わってきます。
何より、病状が着実に良くなってきて、本当によかったですね。妙法の騎士さん始め、闘病している方々に、自分も題目を送らせていただいています。
牧口先生は軍国主義と戦いぬき、無実の罪で、3畳の独房で獄死されました。命を賭して学会を守りぬき、現在に至る世界広布の源流を開かれました。初代会長・牧口先生を最大に顕彰しようと、二代・戸田先生の遺志を継いで、三代の池田先生が建立された、何重にも意義深き会館です。
自分も30年ほど前に創大通教の夏期スクーリングの時に、入館し会合に参加しました。池田先生が「創大生は私の家族と同じです。特別に入れてあげよう」と仰せだったと、後で聞き感動しました。
「…創立100周年に、全ての願いを叶えることを、宣言いたします。…ここから、わたしの無限の可能性を解き放ちます!!…千葉、日蓮大聖人様ご生誕の地より…、誓います」
確信と誓願がほとばしるような、宣言ですね。本来、我々が持つ御本尊がどれほど凄いか、創価の題目に無敵のどれほど凄い力があるか。自身も、100周年そして今後の人生で、すべての願いを叶えるために、勇気を漲らせて戦います!! 夢の醸造所へのエール、ありがとうございます。