真言亡国
真言宗の害毒は一言で要約すれば、「傲慢」であり「誑惑(おうわく)」です。すなわち柱である釈尊、御本仏・大聖人を倒そうとする命であり、実体のない法身仏・大日如来を立てようとする愚か極まりない大悪法である。これは言いかえれば、中心者を支えサポートするなどは思いもよらず、中心者を倒そうと画策し、自分がとって代わってのし上がろうとの悪しき野心に焼かれるのである。しかしその実体は、真の志しも、真の実力も、人々への慈愛も、本当の責任感も無いのに、柱を倒しとって代わろうとの醜き心なのである。
より具体的には、自己を何とかして権威付けたいがために、中身が無いのに上べだけを飾ろうとする命として表れる。それが誑惑である。それが明瞭に表れたのが「真言」や「印契(いんけい)」である。しかし、仏法の根本は成仏であり、成仏の根本は “法” すなわち “理” を悟ることにあって、印・真言によるのではない。印や真言はすでに悟った仏のあらわす力や智慧を象徴するものに過ぎないのである。一切衆生の成仏得道の “法” は一念三千であり、これらは法華経のみにあるゆえに、いかに大日経には印・真言が説かれていると誇っても、根本の成仏の理が説かれていないのでは、全く無意味となるのである。
大聖人は真言の元祖を大偸盗(だい・ちゅうとう=大泥棒(おお・どろぼう))と仰せです。それは真言宗が一念三千を法華経から盗み取って、「自宗の骨目」としているからです。そして密教である真言は、法華経を顕教として下していますが、これも大聖人は痛烈に破折されています。
「詮ずるところ、真言を密と云うは、この密は隠密(おんみつ)の密なるか、微密(みみつ)の密なるか。物を秘するに二種有り。一には金銀等を蔵に籠(こ)むるは微密なり。二には疵(きず)・片輪等を隠すは隠密なり。しからば則ち、真言を密と云うは隠密なり。その故は、始成と説く故に長寿を隠し、二乗を隔つる故に記小無し。この二つは教法の心髄、文義の綱骨なり。微密の密は法華なり」
(真言見聞 新版844㌻)
すなわち、秘密には二種類あって、計り知れないほど勝れたものが隠されていることを「微密(みみつ)」と呼び、これに対して、欠点・疵(きず)を隠すことを「隠密(おんみつ)」と呼び区別します。真言宗は久遠実成と二乗作仏の奥義を説いていない隠密に過ぎないから、真の秘密教とは言えないのです。したがって、秘密教、秘密蔵、如来秘密神通之力といっても、所詮は三大秘法の御本尊の事を指しているのです。
真言は、「柱」である仏を倒し貶(おとし)めて、とって代わろうとする大悪法であるため、自身を亡ぼし、家を亡ぼし、国を亡ぼすとの意味で、「真言亡国」と大聖人は破折されたのです。生活面で見るなら真言の害毒は、「一家の柱が立たない」とよく言われます。具体的には、父親や長男といった一家を支えるべき存在が、大病に罹ったり事故死して早死にしたりといった現証として顕れることが多いです。
我が家も亡き父が真言の長男として、息子の私が生まれた頃、母から折伏され入会しました。真言は父の姉一家が受け継ぎましたが、自分からすればその伯母の夫が若くして大病を患って、それ以降ずっと療養生活になりました。また父の弟(三男)は仕事中の事故で早逝(そうせい)し、父自身も晩年に認知症となりました。そのさらに長男の私自身も20代で大病を患いました。
しかしそうは言っても、男に限ると、父を含めて4人の兄弟の内、父自身と両親が折伏した弟(次男)が最も長生きをしましたし、幸福な人生を送り、見事に転重軽受の勝利の姿を示したと確信しています。自身も創価の仏法によって、今後、どこまで転重軽受でき幸福の実証を示すことができるか、決意を新たにするとともに大いに楽しみでもあります。
邪宗教の害毒について述べてみました。どのようにお感じになったでしょうか。それは自身のこれまでの人生に驚くほど当てはまる。または、身近の誰々さんの姿が正にその通りだ。或いは、この部分はちょっと違うな。というご意見ももしかするとあるかもしれません。いずれにせよ、誤った宗教が及ぼす悪しき影響は、非常に質(たち)が悪いです。
不幸の根本原因は、謗法にこそあるのです、間違ったものを正しいと信じることこそが、不幸の根本原因です。ですからここに気付かれたのであれば、あとは創価学会の門をたたき素直に勇気ある実践をしていくしかないのです。創価学会を讃え広宣流布していくことによって、過去に為したいかなる謗法も宿命転換し、これ以上ない幸福な境涯を必ず築くことができるのです。

創価の御本尊は、いかなる宿命をも転換する
コメント
レオさん、前編に続き記事拝見しました、ありがとうございました
辻副会長の指導に「(勤行唱題を怠ると)自分の本来の運命が念仏の運命や真言の運命のほうに引きずられてしまう」とありますが、まさにその通りで「仏法は勝負」だなと思います。
ランさん、いつも誠にありがとうございます。辻副会長の指導、そして「仏法は勝負」と、全くその通りであり大事なご指摘です。
辻副会長は信心した人に現れる邪宗の害毒を、「残りかす」「(害毒の)最後の悪あがき」と言われ、必ず転換できると確信の指導をされていますね。
本来、上七代、上無量生の先祖が為した害毒が、自身に表れるのですから。それが創価の仏法を実践することによって、この一生の内に転換して、自他共に最高の幸福境涯を築くことができる。
創価の御本尊の力は、つくづく凄いですね。あとは、自身の身に実証していけるよう、勇気を出して戦っていきます。