14日、親善試合ではあるが、これまで一度も勝てなかった王者ブラジルに、日本が初勝利の快挙です。これまで対ブラジル戦は、0勝11敗2分けと36年間一度も勝てなかった相手でしたが、14度目にしてついに初勝利を収めました。
ワールドカップ杯、最多優勝5回を誇るブラジルに、日本が勝ったことにより、世界のサッカー界に衝撃が走りました。今回、アジアの代表が世界のトップ国に勝てることを証明したのです。来年のW杯に向けて、選手・監督は元よりファンすべてに勇気を与える結果でした。
今回のブラジルは、ブラジル史上最弱だったと評する報道もあったようです。選手の世代交代の途中であること、監督交代からも間もなく、アンチェロッティ体制が固まりきっていないこと。前半は日本を圧倒するも、後半に崩れ3失点を喫した守備のもろさも目立ちました。
そうは言っても、ブラジルは、FIFA(世界ランキング)6位と世界トップクラスの実力を持ち、直前の試合でも韓国を5-0で圧倒しています。加えて、欧州トップクラスのスターも、主力選手として多数出場していました。すなわち、これほど強いブラジルを相手に、日本が強くなったからこそ勝てたのは明らかです。
試合内容も、高い位置からのプレッシャー(ハイプレスの成功)で、相手DFのミスを誘いゴールを決めるなど、日本の戦術・技術・精神力の総合力で勝ち取った勝利でした。
たとえどんなに強大な相手でも、ぶつかっては敗れ、ぶつかっては敗れ、その度に、悔し涙を闘志に変えて、不撓不屈で立ち向かっていけば、いつか必ず勝利を手中にできることを教えてくれています。我々が、難や宿命に立ち向かう姿勢と、相通ずるものがあるのではないでしょうか。


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