5月初めに初期症状が出ていた帯状疱疹がやっと完治しました。最初、冷たいものを飲んだりした時に腹部に刺すような痛みがあり、腸が過敏になっているのかなと思っていました。暫くすると右腹部に蕁麻疹(じんましん)のようなものができ、病院にも行きましたが帯状疱疹とのこと。
それからが大変でした。抗ウイルス剤などが処方されましたが、ウイルスを体外に出そうとしているのか、咳と痰が続くのです。特に就寝してからが乾いた咳が、引っ切り無しに出るのです。何日も就寝後、休みなく咳が出てまともに眠れません。咳のたびに痰が出て、いつしかティッシュペーパーを丸々3箱も使うほどでした。
数日そんな状態が続きました。いま振り返れば、寿命が数年縮んだのではないだろうか、というぐらいの大変さでした。立て続けに咳が続き、息を継げないほど苦しいのです。一時期は肺炎も疑いましたが、熱は下がっていたので再診は必要ないと判断しました。
次第に自分の症状が軽くなってきた頃、今度は咳と痰の症状が同居の母にうつり、やがてその母が「脈が途切れるし全体に調子が悪く、ただ事でない」と訴えるのです。自分は動くのは無理なので、市内に住んでいる妹に頼み救急病院へ。さらに救急車で母は総合病院に運ばれました。心電図等様々な検査を受けた結果、幸いにも大事なく0時過ぎに帰宅しました。
実は、母は3か月前にも激しい眩暈(めまい)と嘔吐で、深夜に救急車で運ばれ、付き添った自分は朝方5時過ぎに帰宅したということがあったのです。平衡感覚を感知する「耳石」が動いたことによる眩暈でした。
これでもかというくらい、自分を悩ませ苦しめることが続きました。しかし、どんなに大変でも、這ってもずってでもとの思いで1日3時間の唱題を持続する中、信心は微動だにすることはありませんでした。大変とはいえ御本尊に護られ、それでも軽く済んだのだと確信しています。
エネルギー高、物価高騰、円安と経済的に幾重にも大変な中、さらに自身や家族の病気などで深刻な状況にある方もいるかもしれない。こういう時こそ、身で読みたい御書があります。四条金吾が讒言を真に受けた主君から、信心をとるか所領(=仕事。経済)をとるかの究極の選択を強いられた時、大聖人は次のように仰せになりました。
一生はゆめの上、明日をごせず。いかなる乞食にはなるとも、法華経にきずをつけ給うべからず。されば、同じくはなげきたるけしきなくて、この状にかきたるがごとく、すこしもへつらわず振る舞い仰せあるべし。(四条金吾殿御返事(不可惜所領の事)1583㌻)
「決して信心を捨てない」「例え乞食になるようなことがあったとしても、法華経に傷をつけることはしない」との深い覚悟で、大聖人のご指導通りに戦った四条金吾は、やがて主君からの信頼を取り戻し、今までの3倍の所領を賜【たまわ】るという実証を示したのです。信心という「心の財」を、果敢に護り切り実証をもって宣揚した模範の姿が後世への鑑【かがみ】となったのです。
いまの苦闘には深い意味があります。絶対に無駄にならない。苦しみに押しつぶされて終わりということは断じてない。あとで、何百倍の喜びとなって活きてきます。「闇が深いほど黎明は近い」のです。雲が晴れれば希望の太陽は燦然と輝くのです。
![](https://saburoku.org/dream/wp-content/uploads/57cda145da0c97517dd8f62bfa10c5ae.jpg)
第九の怒涛~画家アイヴァゾフスキー
コメント
レオさん、記事ありがとうございます✨帯状疱疹が完治されたとのこと、本当に良かったです\(^o^)/
「闇は深いほど黎明は近い」
新聞長を受けて、さっそく「させまい」とする強力な魔が出てきたので、お題目で粉砕します!
ランさんこんばんは(^_^)v 帯状疱疹はあれが普通の症状なのか知りませんが、結構こたえました。加齢やストレス等により免疫力が低下するとなりやすいようです。
新聞長に就かれて、「させまい」と魔出来ですか。聖教は広宣流布に直結する戦いですから、いかに大事かを魔も知っているのですね。断固粉砕のお題目、応援させて頂きます。コメントいつもありがとうございます。