鍛えなき人に真の幸福はない -指導集(16)

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戸田先生と池田先生

 

●第90回本部幹部会での池田名誉会長のスピーチ 1995年6月

一、戸田先生は、よく言われた。「私は、なぜ会長になったのか。それは、私は妻を亡くしました。愛する娘も亡くしました。そして、人生の苦労を、とことん、なめつくしました。だから会長になったのです」と。苦労をし抜いたからこそ、会長の資格がある。これが戸田先生の哲学であった。

学会の役職は名誉職ではない。すべて責任職である。ここに学会の役職の伝統がある。創価学会は、苦しんでいる人、悩んでいる人を救うためにある。ゆえに学会のリーダーは、人々の苦しみ、会員の心を、だれよりもわかる人でなければならない。そうでなければ、仏法の指導者の資格はない。学会の真実の幹部ではない。苦労してこそ、「信心」も深まるのである。

私自身のことになるが、信頼する諸君のために、あえて語り残しておきたい。小泉隆理事長(故人)は言われていた。「創価学会のために、若き日から一番、苦労されたのは、だれが何と言おうと池田先生である。一番苦労された先生が会長になるのが当然である」と。これが小泉理事長の一貫した信念であった。「事実」を厳然と知っていたからである。

一、よく語り合った松下幸之助氏の言葉が、今でも耳朶から離れない。「池田先生、やっぱり、若い時の苦労は、買ってでもせな、あきまへんなぁ」と。今の時代は、皆、苦労から逃げようとしている。苦労することを、時代遅れのように思っている。また苦労するのが損のように勘違いしている。そうではない。苦労は全部、自分のためである。

甘えようと思えば、いくらでも甘えられる“鍛錬なき時代”である。こういう時代だからこそ、自分から求めて「苦労しよう」と自覚した人が得をする。何ものにも「負けない」自分へと、鍛錬し抜いた人が勝つ。その貴重なる「自己教育」の世界はどこにあるのか――。ここにある。創価学会にある。ここにこそ、人生を最高に勝利させる「道」がある。

【ひと言感想】
こういう大事なことを真っ正面から言ってくれる師匠とは、何と有難い存在でしょうか。

恵まれた環境にいるから幸福なのではない。それは外的条件が無くなれば、一瞬にして崩れ去る砂上の楼閣のようなものです。反対に、鍛えに鍛え抜いて、強い自己の生命を確立してこそ、真の幸福が得られるのが道理です。悠々と楽しみながら、劣悪な環境をも変えゆく、強靭な生命こそ仏の境涯なのです。

いかなる苦難も、悠々と波乗りを楽しむように、乗り越えていける自己を目指して、さらなる精進をしていきます。

 

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