読書と思索の暇をつくれ

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前回の投稿から10日余り、あらゆることに大きな動きがあった。
11月17日の公明党結党50周年。
11月18日の学会創立84周年。
11月21日の衆議院解散。

2年振りの解散・師走総選挙しかも準備期間もない短期決戦でということで、何よりも絶対無事故での完全勝利を期している。
決して活動に使われることなく、自己の宿命転換と生活・仕事の目標達成のために、活動を使いこなしていく決心である。

この時期にまったく相応【ふさわ】しくないとのご叱責を覚悟で、標題に上げた「青年は読書と思索の暇【いとま】をつくれ」との指針について、私なりに述べてみたい。
むしろ多忙を極める時こそ、この指針を忘れてはならないと考えるからである。

「御書をわかるためには、文学を読むことです。文学を読むことによって、御書もわかるようになる。御書も、文学も、人間模様を表したものです」
との先生のご指導をまず紹介したい。
(上記は「青春対話の「文学との語らい」の章から。本記事のこれより以下の先生の指導は全て趣意です)

御書を徹して拝読し、実践を通して心肝に染めることは何より大事である。
その上で、御書だけ読んでいては、意外と御書の凄さが見えにくくなるのかもしれない。
「論語読みの論語読まず」ならぬ、「御書読みの御書読まず」となってしまう場合があるのだろう。

人間と社会、歴史等への深い洞察力はもちろんのこと、文学などの様々な教養をも身に付けていった時に、それらを土台として、御書に込められた珠玉の宝に迫ることができるのである。

学会には学歴はなくとも、最前線の現場で長年磨き上げた実践智と労苦の経験で、御書を体現し広布に生き抜いてきた無冠の王者がたくさんおられる。
その上で、学ぶことに興味がある人、本好きな人、御書をより深く読んでいきたいという人には、特に名作に挑戦することをお勧めしたい。

あのナポレオンも幼少のころから徹底して本を読んでいたそうである。
ありとあらゆる万般の学問を、本を通して身に付けていったのである。
生涯に行なった戦争のことだけがイメージが強いが、実は市民法典の範といわれるナポレオン法典の制定や、全土に数千校の公立学校をつくったこと、ヨーロッパ統一に果たした功績など、内政・外交にも後の世界の人々に与えた功績も多大なのである。

話は飛んで、創価大学には池田先生から寄贈された、書籍が3万冊あり池田文庫といって自由に閲覧が可能となっている。
法律、政治、経済、文学、自然科学、哲学・思想、美術、等々ありとあらゆる学問・教養を、一流のリーダーは皆誰しも学んでいるのである。

先生も言われているが、指導者は誰よりも学ばなければならない。
学ばない指導者、成長の止まった指導者に率【ひき】いられた民衆は不幸である、とも言われている。

戸田第2代会長は言われていたそうだ。
5分あれば読書・思索はできる。
通勤時間のたった5分でも勉強は可能だ、トイレの中でもやろうと思えばできる、とも言われている。
末尾に今回の記事に関係が深いと思われる御書を掲げてみたい。

御義口伝に云く此の法華経を閻浮提に行ずることは
普賢菩薩の威神の力に依るなり、
此の経の広宣流布することは普賢菩薩の守護なるべきなり云云。
(御書780㌻)

この南無妙法蓮華経が全世界に広宣流布することは、普【あまね】く賢いといわれる普賢菩薩の力によるのである、との仰せである。
妙法の英才たる男女青年部、なかんずく学生部の使命は大きい。
もと学生部出身者もいよいよ意気軒昂に前進していこうではないか。

(H28.1.27 加筆・修正しました)

 

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コメント

  1. こけし より:

    はじめまして。わたくし、男子部のものでございます。
    ぶしつけな質問で申し訳ないのですが「世界の名作文学を読むことに挑戦してこそ、御書を深く読むことができます。御文に書かれていることの凄さ・素晴らしさが、本当に理解できるようになります」という御指導ですが、出典をご存じでしたら教えていただけないでしょうか?
    以前、目にしたことがあって、探していたのですが見つかりません。勘違いかなと思って近い言葉で検索かけたらここにたどり着きました。
    初対面でずうずうしくて申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

  2. Leo2014 より:

    こけしさんはじめまして。男子部らしい見事なる求道心ですね。ただ、趣旨と断っています通り、記憶をたどって書いたので、出典の記録は取っていません。薄っすらとした記憶では、同中でお聞きしたか、そうでなければ『若き日の読書』『人間革命』『青春対話』あたりだと思うのですが、定かでないです。

    一応、自分で検索してみたら1つヒットしました。
    静岡県青年会議 1990年1月21日 (今日より明日へ49巻)のスピーチ内にあるようです。

  3. こけし より:

    ありがとうございました!

  4. ちよ より:

    突然ですが
    AKKOさんの提案で 23日から24日にかけて
    24時間リレー唱題をする事になりました
    参加者は 何日の 何時 という形で コメを入れていただければと思います
    http://tomotiyoo.exblog.jp/?_ga=1.178658915.639657029.1413025335
    足りない所は AKKOさんと私で 顔晴ります
    できるだけ多くの皆さんの 参加 よろしくお願いします

  5. Leo2014 より:

    ちよさん、こんにちは。リレー唱題へのお誘い有難うございます。
    いまコメント書き込みました。宜しくお願いします。

  6. こけし より:

    青春対話の「文学との語らい」で見つけました。「御書をわかるためには、文学を読むことです。文学を読むことによって、御書もわかるようになる。御書も、文学も、人間模様を表したものです。」先生の指導をひくときは必ず出典を確認するのですが、見つからなくて自分の記憶違いだったかと思ってました。このサイトがきっかけになって見つけることができました。ありがとうございました。

  7. Leo2014 より:

    こけしさん、よくぞ見つけられましたね。素晴らしいです!
    青春対話でしたか、有難うございました。こけしさんさえ宜しければ、記事の本文への引用個所を、ご紹介頂いた文言に差し替えて良いでしょうか。

    出典は一応調べて明記するよう努めていますが、そのためだけに長時間確保するのは難しく、手抜きした形となってしまいました。こけしさんの今回のご努力により、記事に魂が吹き込まれました。ちなみに補足の補足ですが、前回ご紹介した指導は原典を未だ私は未確認ですが、次のような内容のようです。参考にしてください。

    「ともあれ諸君は、『良書』を求め、読み抜いていただきたい。どこへ行っても、どのような人に対しても、自在に話を展開し、深い感銘を与えるだけの力を培っていただきたい。青春時代の今やっておかなければ、必ず悔いを残すことになる。ゆえに私は、若き諸君に繰り返し申し上げているのだ。

    信仰者として、『御書』を心肝に染めていくことを根本として、更に幅広い勉強が必要である。そうでなければ多様な現実の大地に生きる人々に、『妙法』の偉大さを理解させ、証明してゆくことはできないからである。

    私は、戸田先生のもとで『読む』ことを徹底して鍛えられた。『論語読みの論語知らず』であってはならない。仏教の教義しか知らず、あとのことは何も論ずることができないようでは、『仏法』まで偏頗(へんぱ)にしてしまう。仏法の序分であり、流通分である一切の『学問』も必要となるのである」
    (静岡県青年会議 1990-01-21 富士宮国際文化会館)

  8. こけし より:

    もちろんです!素晴らしいサイトですので、貢献できてうれしいです!
    補足情報もありがとうございました。またこれを機に思索を深めていきたいと思います。
    今後ともよろしくお願いします!

  9. Leo2014 より:

    記事本文を修正させて頂きました。こけしさんご了承有難うございます。
    また何かございましたら宜しくお願いします。