東洋哲学研究所所長、医学博士の川田洋一氏の『生命哲学入門3 仏教看護と緩和ケア』を読んでいます。
まだ途中ですが、「第二章 生命深層の病――阿闍世王の物語によせて」には、感動の余り思わず、何度も目頭が熱くなりました。
提婆達多にそそのかされた阿闍世【あじゃせ】が実の父である父王を幽閉し、死なせてしまう。
その慚愧【ざんき】の念から身体中に悪瘡【あくそう=はれ物】ができ、阿闍世王はもがき苦しみます。
未生怨【みしょうおん】という自己の宿業から発した極重病を、釈尊との出会いを通じていかにして平癒し、自身の使命に目覚めていったか。
仏典を駆使しながら医学の識見を織り交ぜつつ、現代特有の「心の病」「身の病」を克服する方途について、解りやすく説かれています。
とくに医療従事者の方たちや、「心の病」に限らず重い病で苦しんでいる当事者の方、その家族・関係者の方には、ぜひお読みになることをお勧め致します。
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コメント
ご紹介の『生命哲学入門3 仏教看護と緩和ケア』は、
私も是非、読んでみたいですね。
今は、学会書籍もネットで取り寄せですが、早速、
通販サイトに注文しましょうか。
本年は種々の啓発を頂きました。
明年もよろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えください。
福島の壮年さん、いつもご来訪有難うございます。
この書籍もそうですが、自分が過去に大病したこともあって、いかに病を克服するかという事柄には、どうしても関心が強くなりがちです。
ある意味、ライフワークの1つと言ってもよいかもしれません。
でも病に目を向け過ぎているから、いつまでもそこから離れられないとも言えるかもしれません。
学会書籍も通販に変わり、複雑な心境ですね。
福島の壮年さんの掲示板等の書き込みで、こちらこそ大変に啓発を受けています。
来年も宜しくお願いします。
良いお年をお迎えください。