愚癡の煩悩を治す大良薬

この記事は約2分で読めます。

「疫病は愚癡より起こる」の記事では、伝染病の原因は、愚癡の生命が盛んであるためとの御書を拝しました。これは一部の人々というより、一切衆生すなわち民衆総体が、癡(おろか=愚癡)の生命が盛んであることです。では愚癡の生命を浄化し治すには、どうすればよいのでしょうか。それに関して、御義口伝に以下の御文があります。

御義口伝下p.755 後ろから8行目

されば妙法の大良薬を服するは貪・瞋・癡(とん・じん・ち)の三毒の煩悩の病患を除くなり、

法華の行者・南無妙法蓮華経と唱え奉る者は謗法の供養を受けざるは貪欲(とんよく)の病を除くなり、法華の行者は罵詈(めり)せらるれども忍辱(にんにく)を行ずるは瞋恚(しんい)の病を除くなり、法華経の行者は是人於仏道決定無有疑と成仏を知るは愚癡(ぐち)の煩悩を治するなり、

されば大良薬は末法の成仏の甘露(かんろ)なり、今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉るは大良薬の本主なり。

特に愚癡を治す方法について、「法華経の行者は是人於仏道決定無有疑と成仏を知るは愚癡(ぐち)の煩悩を治するなり」とあります。仏道、すなわち信心の実践において、深く心を定めて決して疑いがあってはならないのです。妙法の実践を貫くことで、成仏(=絶対的幸福境涯)は絶対に間違いないと確信することが、愚癡の煩悩を正しくコントロールする唯一の方法なのです。

素直に信じる者も、反対に誹謗する者も、順逆ともに最終的に救いきる、絶対の力ある御本尊です。ただし広宣流布の途上で、誹謗すればしただけの(聞くことを喜ばないことも含めて)罰の報いを受けなければならない。ですから、苦しむ必要が無いように、最初から素直に信じたほうが得なのですが、これが簡単には腹に入らない所が、「難解難入」「難信難解」と法華経にある通りです。この意味で、学会員の信頼と理解を広げゆく一歩一歩の前進が、確実に世界を平和に安穏にと変えていく、根本の力なのです。

(令和2.3.5 修正しました)

 

クリックを宜しくお願いします。
にほんブログ村 哲学・思想ブログ 創価学会へ
にほんブログ村


コメント