心が弱ければ多くの能も無用なり

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されば妙楽大師のたまはく
「必ず心の固きに仮(よ)りて神の守り則ち強し」等云云、
人の心かたければ神のまほり必ずつよしとこそ候へ、

是(これ)は御ために申すぞ
古(いにし)への御心ざし申す計(ばか)りなし

其(それ)よりも今一重 強盛に御志あるべし、
其の時は弥弥(いよいよ)十羅刹女の御まほりも
つよかるべしと・おぼすべし、

例(ためし)には他を引くべからず、
日蓮をば日本国の上一人より下万民に至るまで
一人もなくあや(失)またんと・せしかども
今までかう(斯)て候事は
一人なれども心のつよき故なるべしと・おぼすべし、

一つ船に乗りぬれば
船頭(せんどう)のはかり事わる(拙)ければ
一同に船中の諸人損じ
又身つよき人も心かひなければ多くの能(のう)も無用なり、
日本国には・かしこき人人はあるらめども
大将のはかり事つたなければ・かひなし

(乙御前御消息p.1220)

信心の心が強ければ、諸天善神の守護も強く現れると仰せです。その例として、日本国の権力者や一般の人々まで、あらゆる人から、御命を狙われた大聖人ご自身が、今まで無事であったことを引かれています。そして船頭の譬えを挙げて、指導者(中心者)の使命と責任についてご指南されます。池田先生の本抄の講義から、以下に抜粋します。

指導者とは本来、どうあるべきなのか。法華経の眼から将軍学を展開されるとともに、ふがいなき日本の権力者たちを厳しく弾呵されていきます。折しも、再度の蒙古襲来を眼前にして、一国が絶望と恐怖に覆われていました。日本という船の舵をどう切っていくか。

大聖人は、まず、船頭の舵取りが悪いと、乗客が皆、命を落としてしまうと示されます。続いて、体が頑丈であっても、心が弱ければ、多くの才能も生かしていけないと仰せられています。

すなわち大聖人は、日本のこの苦境を乗り越えていくためには、指導者に正しい「智慧」と、力強い「勇気」が不可欠であることを打ち込まれているのです。大聖人は「立正安国論」で何よりも、為政者自身が変わらなければならないことを示されました。為政者が賢明になれば、一国が変わります。指導者革命こそ、安国の要です。

 

 

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コメント

  1. ラン より:

    レオさん、お邪魔します。ランです。
    私のブログに訪問・激励してくださり、ありがとうございます(^^♪
    リンクの件、了解いたしました、よろしくお願いします✨

    『信心の心がつよければ、諸天善神の守護も強くあらわれる』のですね。これからも「強き心」で諸天を動かしていきます!

  2. Leo2014 より:

    ランさん、リンクのご承諾有難うございます。
    勇気漲る破邪顕正と、貴重な資料の抜粋によって、励まされているのはこちらの方です。有難うございます。
    また今日から自分も、諸天を動かす強き心を磨き鍛えて、微力ながら授かった能力を、広布のため自他の幸福のため活かしていきます!