一切の戦いは、リーダーの真剣さで決まる

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“人を使う”ことだけがうまい幹部であっては絶対にならない

 

「人」をうまく動かす人を見て“あの人は力がある” “人材だ”と言う人もいる。だが、根本の「信・行・学」を無視して、要領よく組織や人を動かし、それをもって、広布の“人材”と考えることは、大いなる誤りである。そういう人は、必ずといってよいほど、人を人間として見なくなり、組織のうえにあぐらをかくようになる。そして、みずみずしい信心を失って、堕落と退転の道を歩むことになる。

 

ゆえに“人を使う”ことだけがうまい幹部であっては絶対にならない。組織の長の立場にある皆さまは、この点をよくよく心にきざんでいただきたい。
(第22回本部幹部会 1989年10月24日『池田大作全集第73巻』)

 

一切の戦いは、リーダーの真剣さで決まる

 

戸田先生は言われていた。「下じゃない。上だ。幹部だ。幹部で決まる」

 

一切の戦いは、リーダーの真剣さで決まる。だから私も、要となる幹部は、徹底して鍛え、育てた。私自身、世界平和のため、愛する同志のために、真剣勝負で戦ってきた。ほっと息つく暇などない。つねに緊張の連続であった。だからこそ、世界的な創価学会となった。
(「5・3」記念代表協議会 2005年4月26日『池田大作全集第98巻』)

 

中心者が要領を使い、楽をすれば、まわりも真似し始める

 

感謝と賞讃を
リーダーの心構えについて、少々申し上げておきたい。広宣流布の前進において、無責任で自分勝手な、人まかせの心があってはならない。リーダー自身が苦しんでやり遂げたものだけが、立派に輝くのだ。

 

中心者が要領を使い、楽をすれば、まわりも真似し始める。そうすると、広宣流布という民衆運動の“本体”がなくなってしまう。“格好”だけは動いていても、“中身”が失われる。

 

責任者が苦労し、悩む。ともに戦う同志に対して、「ありがとう」「ご苦労さま」「本当によくやってくれました」と、深く感謝し、ほめ讃える。そうした誠実な振る舞い、真剣な言葉がなければ、温かな、血の通い合う世界ではなくなってしまう。

 

どれだけ戦っても、ほめられない。激励の一言もない。そんなリーダーのもとでは、まるで“機械”のように扱われていると感じるかもしれない。「人間」は、どこまでも「人間」である。皆、等しく尊貴であり、かけがえのない使命がある。これを決して忘れてはならない。

 

細かいことのように聞こえるかも知れないが、指導者の一分の隙(すき)、わずかな傲慢が、知らず知らずのうちに、尊い和合を壊していってしまう。未来のために、あえて申し上げておきたい。

 

ともあれ、責任ある立場にありながら、自分自身が苦労を避ける指導者は、最低であり、危険である。人をうまく利用して、自分はいい子になって、疲れないようにする。それで人材が育つはずがない。トップが自覚し、責任を持たなかったら、組織は崩れる。それが方程式である。

 

(中略)
19歳で戸田先生に出会って以来、どれほどの苦しみのなかで、創価学会をここまで発展させてきたか──この胸中をわかる人間がどれだけいるか。本来、こういう場で言うべきではないのかもしれない。しかし、学会の未来を思えば、言わざるを得ない。

 

今、油断してしまえば、隆々たる学会も、魔に食い破られてしまう。私が戸田先生のもとで戦っていた時代と比べて、今は、よほど恵まれている。できあがった組織のなかで役職に就いても、“本当の苦労”を知らなければ、人間は磨かれない。どうすれば「師弟の精神」を護り、正しく伝えることができるのか。この一点を考え抜く人が、真の創価のリーダーである。
(婦人部・女子部最高協議会 2009年2月18日)

 

 

一切の戦いは、リーダーの真剣さで決まる

 

ひと言感想

 

広布の戦いも苛烈になってくると、自分も他の同志も、次第次第に心に余裕がなくなってくる場合が、往々にしてある。そういう厳しい状況でこそ、戦う同志を心から称賛していける自己に、人間革命していきたい。それでこそ、境涯の拡大も可能となり、汲めども尽きぬ福徳を自他共に受けきっていけるからだ。

 

 

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コメント

  1. 福島の壮年 より:

    創価学会幹部は、率先垂範。
    県幹部であろうと総県幹部であろうと、副会長でさえ、地区女性部長や新聞推進長からは、「新聞啓蒙をお願いします」等と、ビシビシ追及されますね(笑い

    先々月から先月にかけて、県長や副会長の訪問を受け、自宅で種々懇談させて頂きましたが、今の幹部の方たちは、本当に頭が低いですね。
    お二人とも学会職員ですから、厳しく、会員との接し方を戒められているんでしょうね。

    県長は、我が娘と旦那が結婚を前提に付き合いだしたころから、相手の男子部の相談を受けて、細々とアドバイスをして頂いていたようで、私の方から一度、お礼に行かなきゃと思いながら、なかなか実行できずにおりました。初めて、個人的にじっくりとお話をすることができました。

    副会長は、宮城県仙台市で定年退職を迎え、地元の福島県に戻って来られたんですが、戻ってすぐに癌が見つかり、ここ郡山市の総合病院には、全国でも数院にしかない陽子線治療を行なえる設備があって、体に負担がなく、ピンポイントで癌細胞を消失させることができたと。5年以上、再発や転移などがなければ寛解ということになるのでしょう。随分久しぶりに、個人的に懇談させて頂けました。

    学会の正幹部は地区部長であろうとかなりのハードワークです。
    人間革命のための修行ですから、当然なのですが、中には、こなし切れずに愚痴が出てしまったり、突き上げられたりして組織や同志を誹謗中傷し始める者もいます。
    それをあろうことか、SNSやブログで発信してしまう者もいたりして。
    そうなるようなら、遠慮せずに、役職を辞する勇気を持っ欲しいものですね。

    昨日、北海道の中山峠の吹雪の様子がテレビで映されていました。
    本格的な冬の到来も眼の前ですね。
    どうか、お体をご自愛ください。

  2. Leo2014 より:

    返信の大きな遅れ申し訳ありません。福島の壮年さん、この度は誠におめでとうございます。様々な困難をものともせず、議席増の結果を勝ち取り本当に素晴らしいです。

    福島の壮年さんが仰る通り、学会の伝統はリーダーの「率先垂範」です。そのうえで、正役職に就いた途端に人間革命され、信仰者として人間として完成する、ということはあり得ません。むしろ上の立場に立てば立つほど、責任は重くなり、多くの会員さんを担当することからも、自己の弱さや障魔との激しい戦いが必要となります。

    「人は役職についていくのではない。その人の人間性にこそ信頼を寄せるのである」との趣旨のご指導もありました。ただし、自分が出来もしないで批判だけするのは無責任です。また、愚痴や批判は往々にして、「幹部批判」から始まるので、厳に戒めねばなりません。

    今の正役職の人たちに限らず、広布を支える方たちは、未曽有のコロナ禍にあって、並々ならぬ人知れぬ苦労があると思います。それらの人たちが支え合い感謝し合える、麗しい同志愛の組織が学会ですね。これよりは、ご指導を体現していける自己へ成長してまいります。

    福島の壮年さんが仰ったように、ブログ等で愚癡を書き連ねたり、組織や同志を誹謗中傷するような幹部は、役職を辞するべき、に同意です。その人が役職を担うことが重荷になり、組織に迷惑をかけ、自己の信心を破ってしまうなら、本末転倒です。もう一度、信心の基本からしっかりやり直す必要があると言えましょう。

    娘さんの夫である男子部が、県長さんにお世話になったのですね。また、副会長さんは癌を患いながら、先端医療の力も借りつつ、信心根本に勝利への歩みを進めているのですね。自分も県長クラスの方々に個人指導を度々受け、希望と励ましを頂いています。また、こんな末端会員にも拘らず、複数の副会長が訪問してくれたことがあります。

    最近は福島さんと似ていますが、癌を乗り越えられ、北海道中の病と闘う友を激励に歩いている副会長さんが訪れてくださいました。宿命と戦うありのままの姿で、友を励ましていく中に、自他ともに勇気と力が胸中から湧現していくことを、教えて頂いています。感動と感謝しかありません。

    冬の到来も目前です。だいぶ早めに、スタッドレス・タイヤに履き替えました。もう配達時の早朝は、ほぼ零度に近い日も多いです。そちらも寒いと思います。メッセージに、「勝って兜の緒を締めよ」とありました。お互いに、体調管理に留意して、本年の総仕上げをしていきましょう。ありがとうございました。

    (R3.11.6 推敲しました)