懈怠を破す -勇猛精進

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夜更かしついでに、もう仕方ないので書きたいことを書いてしまおう。

「勇猛精進」-ゆうみょうしょうじん とは法華経方便品第二の中に出てくる言葉だ。
勇猛果敢に苦難に打ち勝ち、進んで仏道を修行することである。
およそ仏道修行を志す者の数は多いが、途中のあらゆる苦難に打ち勝ち、最後まで仏道を成就しきることは至難なことである。
ゆえに仏は修行者にたいし勇猛精進の一句をもって修行を勧進しているのである。

日寛上人は、勇猛精進の一句を三大秘法の中の本門の題目に配し、依義判文抄でその深義を述べている。

「本門の題目に即ち二意を具す所謂【いわゆる】信心唱題なり、
応【まさ】に知るべし勇猛精進は即ち是れ信心唱題の故に本門の題目と為すなり、

中に於いて勇猛は是れ信心なり、
故に釈に云く『敢(いさん)で為すを勇と言い 智を竭(つく)すを猛と言う』云云、
故に勇猛にして信力を励み竭(つく)すを勇猛と名づくるなり、
精進は即ち是れ唱題の行なり故に釈に云く
『無雑の故に精・無間の故に進』と云云」

あらゆる努力を払い、勇気と信心を奮い起こして御本尊に向かい唱題していくのが「勇猛」、
余文をまじえず専【もっぱ】ら題目を持ち、日々朝夕に間断なく唱えていくのが「精進」である。
正しいがゆえに競い起る障魔・強敵に打ち勝ち、広宣流布を成し遂げていく信心、すなわち創価の師弟の信心にこそ本当の勇猛精進がある。

この勇猛精進には「懈怠【けたい】を破す」意味もあると私は思う。
『新版・生命哲学入門  宿命は変えられる』(川田洋一著)の148ページには、菩薩の実践徳目である六波羅蜜の1つ「精進波羅蜜 -しょうじん・はらみつ」の解説として、次のように述べられている。

第四には、「精進」行であり、「懈怠【けたい】を破す」働きをさします。
活動が障害にはばまれたり、惰性に陥ったりする時に、要請されるのが「精進」の修行です。
強靭な意志によって絶え間なく努力する――その積み重ねが、各共同体の深層に、善の共業【ぐうごう】を蓄積していくことができるのです。

現代的に表現すれば、”急進主義”に対する”漸進【ぜんしん】主義”となるでしょう。瞋【いか】り、怨念をコントロールする忍辱の精神力が、精進として発動してきて、”漸進主義”の形をとって他者へと働きかけていくのです。

「対話」や教育、文化交流、民間外交等を変革の手段とするのであれば、忍辱と精進力に支えられた漸進主義をとらざるをえません。
この漸進主義は、善心の開発でもって、人間、共同体を、その底流から根本的に変革していくことを目指すのです。
これが、菩薩の実践規範です。

この精進力に支えられた漸進主義という内容に、個人の宿命転換の枠を超えて、国家・世界の宿命転換に及ぶ秘訣が込められている、と私は思います。
最近の例では日本周辺の領土を巡る問題解決のカギも、この点にあるのではと思うのです。


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