ナレッジ・マネジメントと暗黙知

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経営学について学び続けてもう10年近くなりますが、経営には様々なフレームワーク(分析ツールや思考の枠組み)があります。その1つがナレッジマネジメントと呼ばれるものです。ナレッジ(knowledge)とは知識のことです。

暗黙知を形式知に変換することにより、組織変革やイノベーション(技術革新)を促し、新しい価値を創造しようとするのがナレッジマネジメントです。

ではここでいう暗黙知や形式知とは何でしょうか。「暗黙知」とは、言葉で表現しにくい主観的なノウハウや信念といった、他人に伝達することが困難な知識です。一方、「形式知」とは言語化可能で文書や言葉で表現できる客観的な知識です。マニュアル化できるのが形式知で、できにくいのが暗黙知と考えて差し支えないでしょう。

一般に「暗黙知」よりも「形式知」のほうが多く利用されており、一説には、
「人が有する知識のうち80%は暗黙知で、残りの20%が形式知である」
といわれています。つまりは、企業がいくら社員の知識を活用しているといっても、それはわずか20%の知識でしかない、ということになります。

よく「知恵と知識を混同してはいけない」 あるいは「いわば『知識』はポンプ、『知恵』はポンプによって得られる水です。水を使えなかったら、ポンプに意味はない。また、『知識』という、ポンプなくしては『知恵』という水も十分には得られない」とのご指導があります。ある意味でその「知恵の領域」に踏み込んでいくのが、暗黙知でありナレッジマネジメントなのかもしれません。

→暗黙知と形式知

→ナレッジマネジメントと暗黙知

 

特に2つ目のリンク先ページを下にスクロールすると出てくる、「高齢社員のスキル移転」という項が興味深いと思います。
(H28.11.4 加筆・修正しました)

 

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コメント

  1. ランボー より:

    「知識」は「知恵」を生むものです。いわば「知識」はポンプ、「知恵」はポンプによって得られる水です。水を使えなかったら、ポンプに意味はない。また、「知識」という、ポンプなくしては「知恵」という水も十分には得られない。

    例えが逆になっています。(笑)

  2. Leo2014 より:

    ランボーさん、全く仰せの通りでした。
    「読み違い」或いは「思い込み」ということの怖さを知りました。
    貴重なご指摘有難うございました。内容を修正させて頂きました。
    返信が遅れたこともお詫び致します。