財務・会計 雑感 ~防災・減災ニューディール

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経営の国家資格を受け続けて今年で5年目の試験が、8月初旬にあります。
7科目ある内の「財務・会計」という科目が、ずっと苦手科目でしたが、5年目に入って手ごたえのようなものがやっと感じられるようになってきました。

会社は株式会社であれば財務諸表の作成義務があります。
財務諸表とはあの有名な「貸借対照表」と「損益計算書」などです。
このうち「貸借対照表」は左側が資産の部、右側が上が負債の部、下が自己資本の部と別れているのはご存知だと思います。

貸借対照表の右側が表しているものは「資金の調達源泉」であり、左側の資産の部はその集めたお金が何に使われたかという使い途です。
右がら左へと太い矢印が引かれ、この方向へお金が動くイメージです。

さらに資金の調達源泉とは、どのようにお金を用意したかであり、「負債」は他人から調達(借りた)お金を表し、「自己資本」は自分で用意した資本金を意味します。
「借金も財産のうち」と言われるのは、借入金や社債などの負債は、現金としても保有されますが大部分は有形固定資産などの資産になります。
この場合、負債は調達源泉が「他人から」借りた資本であるということです。
もちろん、借金できるというのはそれだけ信用がある、との意味も上の言葉にはあるでしょう。

政治の話に飛躍しますが、赤字国債が1000兆円を超えたことが、大きな話題になっています。
これは赤ん坊からお年寄りまで1人当たり800万円以上の借金を、全国民が抱えているという莫大な金額です。
しかしこの莫大な借金は借りた瞬間にどこか(異次元の世界にでも)、消えてしまったのでしょうか。

先に説明したことからお分かりのように、借りたお金は色々な資産に変わり、国や個人の財産として保有されています。
決して1000兆円が異次元に消えてなくなった訳ではなく、1000兆円の資産として(時とともに多少は目減りしていきますが)、日本の財産として保有されているのです。

ただし、一般的にもお金を借りるのは本当に簡単です。
しかし借りたお金を返すのは、借りるのに比べてはるかに困難さが伴います。
国も個人もできることなら借金せずに現金商いできるにこしたことはありません。
今の民主党の政治のように赤字国債を乱発するのは、将来の世代にツケを回すだけの愚策です。

一方、公明党が訴えている「防災・減災ニューディール」は100兆円規模ですが、この一部に充てられる建設国債は60年で返すものを、特別に25年償還という短期の国債で組みます。
したがって現在の世代で返していくお金であって、将来世代にツケを回しません。
さらに大きいのは、我々の生活に密着する橋や道路などのインフラ設備のために使われますので、借金のための借金ではなく、将来世代に残していくことができる貴重な財産となるのです。
将来世代に、あなたは何を残しますか?

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