●内村鑑三 著『聖書之研究』から
「日本人には、ダンテは、わからない」
「日本人は浅い民(たみ)である。喜ぶにも浅い。怒(いか)るにも浅い。」
「(深く怒らない者には)ダンテも、ミルトンも、ワーズワースも、わからない」
「彼らは『深く静かに怒ること』ができない。まことに彼らは、『永久に深遠に怒ること』が、いかに正しく崇高なことかさえ知らない」
「彼らの中からは、偉大なものは、何も起こらない」
●「人間の相場の上がり下がり」 勝海舟の言葉 『氷川清話』から。
おれなど生来(うまれつき)人がわるいから、ちゃんと世間の相場を踏んでいるよ。 上がった相場も、いつか下がるときがあるし、下がった相場も、いつかは上がるときがあるものさ。 その上がり下がりの時間も、長くて十年はかからないよ。 それだから、自分の相場が下落したと見たら、じっとかがんでおれば、しばらくすると、また上がってくるものだ。
大奸物【だいかんぶつ】・大逆人の勝麟太郎も、今では伯爵勝安芳様だからのう。 しかし、今はこのとおりいばっていても、また、しばらくすると老いぼれてしまって、つばの一つもはきかけてくれる人もないようになるだろうよ。 世間の相場は、まあこんなものさ。 その上がり下がり十年間の辛抱ができる人は、すなわち大豪傑だ。
おれなども現にその一人だよ。 おれはずるいやつだろう。 横着だろう。 しかしそう急【せ】いても仕方がないから、寝ころんで待つが第一さ。 西洋人などの辛抱強くて気の長いのには感心するよ。
●’83年11月4日 第13回創大祭オープニングフェスティバルでの池田先生のスピーチ(『創立者の語らい[Ⅱ]』P.82)
第三点目に申し上げたいことは、ともかく心優しく、心強き人になっていただきたいということです。人間社会は大勢の人と人のつながりです。個人主義で、エゴで、一人でいれば自由でいいかも知れませんが、それはもはや自分自身の妥協であって勝利者とはいえない。また心強き人でなければ大勢の人を守り、そしてまた導くことはできない。
ご存知のように、私もそれこそたくさんの中傷、批判をうけた。普通だったら狂人になるか、退転か、社会から抹殺されるか、自殺か、病気か、絶対に耐えられるものではないといった人がおりましたが、しかし、私は変わりません。私は返っていろいろなことを経験できて、喜んでいる。全部勝っております。
結局、時とともに正邪がはっきりすることである。諸君もどんなことがあっても、その苦労、苦難というものを大なり小なり乗り越えていくような強い人間になってもらいたいのです。
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コメント
レオさんへ
今、レオさんのブログいいですね。というか、レオさんが素晴らしい人なのでしょうね。心が澄んでいるのが伝わってきます。読んでいて気持ちがいいです。
なぜか?・・・それは青年のような純粋な求道者の息吹があるからだと私は思っています。
私も仕事で10年開かないことをやっています。普通ならみんな諦めていることです。でも必ずものにしたいと、心の種火に息を吹きかけながら諦めずに挑戦しています。
「氷川清話」私も好きですよ。10年の山を乗り越えて大豪傑になれるや否や・・・この話を読んで「またやるぞ」と意を強くしました。
いいお話をありがとうございました。
心が澄んでいるとの仰せ、有難く思います。もう中年から晩年に差し掛かっていく年代になりましたが、悪く言えば「まだ青い」のかもしれませんし、よく言えばお陰様もあり「生涯青春」の真っ盛りなのでしょう。
10年打ち込んで事業を為されているとのこと。私も仕事の収入に関しては、自営業に切り替えて、かれこれ17年になります。
自営業の大変さは骨身に沁みて解っているつもりです。仕事で勝つためにも、信心・仕事、両面の真剣勝負の努力で、必ずや「私は勝った」と言える歴史を残していきたいと期しています。
時にはベートーヴェンやショパンでも聞きながら、疲れを癒すとともに気宇壮大な心で前進しましょう。コメント有難うございました。
東大阪のヒデさんの 体験読ませていただきました
その事 お伝えいただけますか?
ちよさん、コメント公開することにより、伝わりましたでしょうか。
返信があまりに遅くなりスミマセン。