鬼神めらめ剣を逆さまに飲むか

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人もすすめぬに心中より信じまいらせて
上下万人にあるいは・いさ(諌)め或はをどし候いつるに
ついに捨つる心なくて候へば・すでに仏になるべしと見へ候へば
天魔外道が病をつけてをど(威)さんと心み候か、

命はかぎりある事なり・すこしもをどろく事なかれ、
又鬼神め(奴)らめ此の人をなやますは剣をさかさま(逆)に・のむか又大火をいだくか、
三世十方の仏の大怨敵となるか、

あなかしこ・あなかしこ、
此の人のやまい(病)を忽になを(治)してかへりてまほり(守)となりて鬼道の大苦をぬくべきか、
其の義なくして現在には頭破七分の科(とが)に行われ
後生には大無間地獄に堕つべきか、永くとど(止)めよとど(止)めよ、
日蓮が言をいやしみて後悔あるべし・後悔あるべし。
(御書p.1586 法華証明抄)

病に苦しむ弟子のため、病魔を起こす鬼神に対する、日蓮大聖人の烈々たる呵責の御文です。
若き南条時光はこの御抄を頂く約2年半前に、熱原の法難を、中心門下として日興上人と共に、不惜身命の信心で戦い抜き大難を乗り越えました。

その後、病を患った時光に、大聖人が自らのご逝去の約7ヵ月半前に、渾身の激励をお認めになったのがこの法華証明抄です。

あらゆる脅しや批判にさらされても、ついに捨てる心を起こさなかったので、その強盛な信心を見た天魔外道が「この人は仏になってしまう」と焦って、次の手段として時光を病にさせて脅そうと試みている、と大聖人は真相を見抜かれているのです。

命は限りあることである、少しも驚いてはならない、との微動だにしない大確信を打ち込まれた上で、鬼神たちを烈々と叱り飛ばします。

鬼神の者どもよ!
この時光を病で悩ますは、剣を逆さまに飲むようなものである。
大火で身を焼くことになるぞ。
三世十方の仏の大怨敵となりたいのか!

速やかにこの人の病を治し、守護の働きとなり、鬼道の苦しみから脱れるべきである。
そうしないなら、お前たちは頭破作七分となり、無間地獄へ堕ち、永く出てこれないであろう。
日蓮の言葉を軽んじれば、必ずや後悔するであろう。

ここまで深く弟子を思ってくださる師匠、
怒りは善悪に通ずる、との御本仏としての大感情の怒りをぶつける師匠、
この真実の師弟愛を体現したのは、現代では創価学会しかありません。
感謝と歓喜を新たにして、病魔に打ち勝っていきます。

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